専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

割れた雨どいを補修する方法

 

雨樋(あまどい)は硬質のプラスチックでつくられているため、同じ部分に荷重がかかると割れが生じてきます。雨どいは「とゆ」や「とよ」、「とい」などと呼ばれます。雨どいには、「建物やテラスの屋根に降った雨水を集めて排水口へと流す」役割があります。

 

今回補修をするのは、雨どいの「エルボ」です。エルボとは、配管に使用されるL型のパーツのことです。下の写真が、補修する雨どいのエルボです。

 

雨どい

 

現場ではエルボが割れて、雨どいが落ちていました。この部分には小さなひびがありましたが、時間の経過とともにひびが大きくなって割れてしまったそうです。割れたエルボを新しく交換することで、雨水をしっかりと流すようにします。

 

雨どいの割れた配管を補修する手順

 

ここからは、割れた雨どいを補修する手順について解説します。

 

1、準備

この作業で使用する道具を、以下にまとめました。

 

 ・交換用のエルボ:古い雨どいに合うサイズを用意
 ・カッター:割れた雨どいの撤去に使用
 ・パイプソー:塩ビパイプ用のノコギリ(割れた雨どいの撤去に使用)
 ・接着剤:雨どいの接続に使用

 

2、割れた雨どいを撤去する

はじめに、割れた雨どいを撤去します。この作業には、カッターとパイプソーを使います。解体をする手順を下にまとめました。

 

雨どいの割れた配管を補修

 

 ・割れた雨どいの撤去前(左写真)
 ・割れた部分をカッターで撤去(中写真)
 ・撤去後の様子(右写真)

 

古い雨どいは、接着剤で繋がれています。割れている雨どいの繋ぎ目にカッターを入れて、接着剤を切ります。ここでのポイントは、「カッターの刃を新しいものに変えておく」ことです。接着剤は割れてもくっついているほど、頑丈です。このため、新しいカッターの刃を使うことでスムーズに撤去をすることができます。

 

次は、エルボ側の雨どいを解体します。

 

雨どいの割れた配管を補修

 

 ・パイプソーを用意(左写真)
 ・割れたエルボをパイプソーで切断(中写真)
 ・切断後の様子(右写真)

 

エルボ側の雨どいは、「パイプソー」を使って解体します。パイプソーとは、塩ビのパイプを切るための専用のノコギリです。雨どいは、パイプソーで切断するときれいに切ることができます。ここまでの作業で、割れた雨どいの解体ができました。解体作業をしっかりと行うことで、新しい雨どいの設置が楽になります。

 

3、新しいエルボを取り付ける

割れた雨どいの撤去を終えたら、新しいエルボを繋ぎます(下写真)。

 

雨どい

 

接着剤は、塩ビの配管専用のものを使います。接着剤を使う時のポイントは、接着剤を雨どいに塗布してからすぐに配管をつなぐことです。接着剤は乾いてしまうと接続ができなくなります。そのため、塗布してから早めに雨どいをつなぐことで、しっかりとした固定ができます。

 

エルボを取り付けるときに重要なことは、「あらかじめ角度を決めておく」ことです。接着材をつけてから、接続をするまでの時間は夏で5〜8秒、冬で10〜13秒くらいです。したがって、接着剤を付けてから角度を考えている時間はありません。

 

エルボを繋ぐ角度をあらかじめ決めておくと、次の雨どいをまっすぐ繋ぐことができます。接続が斜めになると、雨どいに負荷がかかったときに割れる原因になりやすいです。

 

4、完成

雨どいの割れた配管を補修

エルボを固定したら、もう一方の雨どいを繋いで完成です。雨どいのエルボを補修することで、屋根に降った雨水をスムーズに流すことができるようになりました。

 

雨どいのひびを見つけたら、早めに補修をした方ほうがよいです。今回のように、最初は小さなひびでも、それが大きくなるとたくさんの雨が降ったときに雨どいが割れてしまうからです。

 

雨どいの割れを早期に発見するためには、「小さな雨漏り」を見つけることがポイントです。雨どいに入ったひびが小さくても、雨が降ったときには水が漏れてきます。雨によって周囲が濡れるため、小さなひびを見つけるのは難しい作業ですが、問題を小さなときに解決しておくことで被害の拡大を防ぐことができます。

 


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