専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

テラス屋根の波板を設置する方法

 

このページでは、テラス屋根の波板を取付けする方法をお話します。テラスの屋根は、直射日光や雨を防ぐことができます。このため、テラスの屋根があることで、「建物の壁や窓を劣化から防ぐ」ことができます。

 

テラスの屋根には、波板を使用します。波板とは波のかたちをした板のことで、トタン板や塩ビ、ポリカーボネートなどの種類があります。今回の工事では、塩ビの波板を使います。塩ビとは、「塩化ビニール」の略です。塩化ビニールの波板を選んだ理由は、「軽量で施工がしやすく、安価」だからです。

 

下写真は、波板を設置する前の写真です。

 

テラス屋根波板の取付方法

 

波板設置のポイント

 

波板を設置するためには、ポイントがあります。それは、「クギを打つ深さ」です。波板を固定するクギは、浅くても深くてもいけません。打ち込みが浅いと、クギと波板の間から水漏れが起こります。逆に深すぎると、波板によけいな負荷がかかり、劣化を早める原因になります。

 

クギを打ち込む深さは、「浅すぎず深すぎずに、波板を固定できる強さである」ことが重要です(下図)。

 

テラス屋根波板の取付方法

 

波板の固定は、打ち直しができません。波板に一度穴を開けてしまうと、そこから水が漏れてしまうからです。クギを打つ位置を決めたら、波板には1つ以上の穴を開けないようにしましょう。波板に開ける1つの穴に対して、1本のクギを打ちましょう。

 

波板用のクギは、真っすぐ打つことが大切です。クギを斜めに打つと、クギの頭の部分から雨漏りが起こることがあります。クギを下地に向かって垂直に打つことで、波板を固定をさせ、雨漏りを防ぐことができます。

 

テラス屋根の波板設置手順

 

ここから、テラス屋根の波板を取付けする手順について解説します。

 

1、準備

工事に使用する道具を、以下にまとめました。

 

 波板(トタン板):サイズの合うモノを使用
 波板用クギ:波板の固定に使用
 ハンマー:トタン釘を打つために使用
 手袋:薄いゴム製を使用
 脚立:7尺を使用
 箱:クギを入れると便利

 

下写真は、今回使用する波板と波板用クギです。

 

テラス屋根の下地補強

テラス屋根波板の取付方法

 

 ・使用する波板(左写真)
 ・箱に入れたクギ(右写真)

 

左写真の赤丸部分が、塩ビ波板です。塩ビ波板の色は、ブロンズ色を選びました。ブロンズ色を選んだ理由は、「汚れが目立ちにくい色」だからです。屋根は雨風により汚れがつきやすく、高所のため手入れが難しい場所です。ブロンズ色にすることで、手入れの負担を軽減できます。

 

右写真は、箱にクギを入れた様子です。箱の中にクギを入れることで、作業が格段にしやすくなります。箱は「底面の幅があり、浅いタイプ」を用意します。箱の底面に幅があると安定性が出るため、屋根の上で作業をしやすいからです。また、底の浅い箱は、クギを取り出すときに便利です。

 

2、波板の取付け

はじめに、波板の取付けを行います。今回使用する、塩ビの波板は加工がしやすい材料です。そのため、ハンマーを使って直接クギを打つことができます(下写真)。

 

テラス屋根波板の取付方法

 

 ・波板クギの傘(左写真)
 ・クギで波板を固定(中写真)
 ・クギを打った様子(右写真)

 

波板用のクギには、傘がついています。傘には、「波板を押さえ、クギを入れた穴から雨漏りを防ぐ」という特徴があります。クギを打つ時は、傘の位置を確認することが大切です。傘が横になっていると、波板を押さえることができません。また、クギを垂直に打つことで、傘の隙間からの雨漏りを防ぎます。

 

波板を固定するとき、凸部の頂点からクギを打ち込むことで波板をしっかりと固定します。クギをしっかりと固定できなければ、強風などで波板がバタバタと浮いてしまいます。クギは下地の中央に向かって真っすぐ打つことが大切です。

 

3、二枚目以降の波板を取付け

1枚目の波板を取り付けたら、その上に2枚目の波板を重ねます。波板を重ねる幅は、「2山(ふたやま)」です。山とは、波板の凸部分のことを指します。山を重ねることで、波板の端部からの雨漏りを防止することができます(下図)。

 

テラス屋根波板の取付方法

 

波板を2山重ねたら、重ねた山の端部をクギで固定します。波板を重ねた部分は、ハンマーでクギを打つこともできますが、打ちづらい場合はドリルで下穴を開けてもよいでしょう。このときのポイントは、「固定をする1本目のクギに集中する」ことです。

 

クギを1本止めれば、全体の位置が決まります。1本目を打つときにクギがズレてしまうと、波板に余計な穴が開いたり、設置ができなくなったりします。1本目のクギ打ちを成功させることで、上手く仕上がる確率が高まります。

 

1本目のクギ打ちをしたら、次のクギを使って等間隔で固定していきます。この固定をしていく間隔のことを、「ピッチ」といいます。クギの固定ピッチは4〜5山で行うと、波板が風などでバタつくことがなくなります。今回の波板固定は、「5山ピッチ」で行いました。

 

4、完成

テラス屋根波板の取付方法

波板の固定を終えたら完成です。テラスの屋根に、波板を設置することができました。工事をするときは、波板の上に乗らないようにしましょう(右写真)。

 

波板に乗ってしまうと、加重で波板が割れて転落してしまいます。やりやすい高さの脚立や足場を準備して、無理のない体勢で作業ができるようにすることが大切です。

 

波板の端部は鋭くなっています。端部で手を切らないように、必ず手袋を着用しましょう。波板には静電気が溜まるため、軍手ではなくゴム手袋がおすすめです。ゴム手袋は薄めのタイプが良いでしょう。自分の手に合うゴム手袋を選ぶことで、静電気を防ぎながら快適作業ができます。

 


HOME サイト紹介 お問い合わせ