専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

テラス屋根の下地を補強する方法

 

テラスの屋根には下地があり、この下地は骨組みや土台という意味があります。下地がなければ、屋根を張ることができません。ここでは、テラスの屋根を支える下地を補強する方法についてお話します。

 

屋外にあるテラスには、雨風が当たります。この部分は、自然に劣化が大きくなるため、下地を補強することが必要です。これにより、テラスの屋根を長持ちさせることができます。

 

下写真は、工事前の写真です。

 

テラス屋根の下地補強

 

補強する下地の位置について

 

今回、下地補強を行う場所は、テラス屋根の下地と建物壁が交わるところです。下図の赤丸部分が劣化部分です。この部分が劣化していた原因のひとつとして、屋根の荷重が加わりやすかったことがあげられます。ここに補強用の下地を取り付けることで、劣化部分を補うことができます。

 

テラス屋根の下地補強

 

補強用の下地には、垂木(たるき)を使います。垂木とは、建物の天井や壁、床などの下地として広く使われる材料です。垂木にはさまざまな種類がありますが、今回使用するのは「赤松」という木材です。赤松の垂木を選んだ理由は、「安価であり、強度がある」からです。

 

テラス屋根の下地補強手順

 

ここから、テラス屋根の下地を補強する手順について解説します。

 

1、準備

工事で使用する道具を、以下にまとめました。

 

 補強用の下地:垂木材(30×40)
 塗料:垂木の塗装に使用
 ハケ:垂木の塗装に使用
 塗料用のバケツ:垂木の塗装に使用
 充電ドライバー:垂木の固定に使用
 ビス:垂木の固定に使用
 脚立:5尺を2つ使用
 軍手:手の保護に使用

 

垂木を準備するために、補強する長さを事前に測定します。今回補強をする長さは6mだったので、3mの垂木を2本用意しました。ここでは、用意した垂木のカットはしませんが、長さの調整が必要であれば、先に垂木をカットしておきましょう。

 

2、補強用の下地を塗装

はじめに、補強用の下地を塗装します。下地を塗装することで、劣化を遅らせて屋根を長持ちさせることができます。塗料には色々な種類がありますが、今回使用する塗料は「さび止め用」の塗料です。さび止め材の塗料を使う理由は、「屋外での耐久性があり、安価に購入できる」からです。

 

下地材の塗装には、塗料とハケ、バケツを使います。塗装に使うバケツのことを、「下げ缶(さげかん)」や「さげつ」と呼びます。この下げ缶の中には、「塗料カップ」を入れます。塗料カップとは、塗料を入れる交換用の箱のことです。これを使うことで塗料を小分けし、保存をすることができます。

 

下写真は、塗装をしている様子です。下地材の塗装は、裏と表の全面を塗ります。塗料を全面塗ることで、下地材の耐久性を増すことができます。また、重ね塗りをすることでも、塗装は耐久性を増します。今回は全面を2回塗装しました。塗装を終えたら、乾くまで待ちます。

 

テラス屋根の下地補強

 

3、下地を取付け

塗料が乾いたら、下地材を取付けします。固定には充電ドライバーとビスを使います。補強用の下地に対し、横方向と縦方向の2か所でビスを止めます。ビスを2方向から固定することで屋根と建物を繋ぎ、より強度のある補強をすることができます。

 

ビスの取り付けは、屋根の下地位置に合わせて行います(下写真)。

 

テラス屋根の下地補強

 

取り付けをする今回の下地は、3mの長さがあります。3mの下地を一人で持ちながら作業をすることは、難しいことです。脚立を2本用意して2人で作業をすれば、取り付けがスムーズになります。

 

4、完了

テラス屋根の下地補強

下地の固定が終わったら、屋根の補強は完了です。右写真が、工事完了時の様子です。

 

テラスの屋根は劣化の激しい場所です。長く使うために、強度の弱くなった下地を補強することが大切です。また、下地材に塗装をすることで、雨風からの劣化を抑えることもできます。

 

テラス屋根の下地が痛んでいるところを見つけたら、早めに補修しましょう。痛んでいるところをそのままにしておくと、劣化が大きくなります。早めに補修することで劣化を最小限に抑え、テラスの屋根を維持することが大切です。


HOME サイト紹介 お問い合わせ