専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

テラス屋根の波板を解体する方法

 

テラス屋根の波板を解体する方法についてお話します。テラスの屋根は、日や雨が当たる場所です。このため、テラスの屋根は劣化が激しく、破損してしまう恐れがあります。劣化した屋根を解体することで、テラスのリフォームができて快適に過ごせるようになります

 

テラス屋根の解体は高所作業のため、脚立を使用します。脚立を使用するときは、グラつかないように土台をしっかりさせましょう。誰かに脚立の脚を押さえてもらうことで、グラつかなくすることもできます。

 

脚を押さえる時は、上から解体時の破片が落ちてくることがあるので、必ずヘルメットや帽子、保護メガネを装着するようにしましょう。下写真は工事前の様子です。

 

テラス屋根波板の解体方法

 

波板解体の手順について

 

今回、解体をする波板は、奥行きが1800ミリあります。このため、建物側までのクギを一度に抜くことができません。それは、雨どい側に脚立を立てたときに、建物側まで手が届かないからです。波板の真ん中をカットし、雨どい側と壁側の2回に分けて解体をします(下図)。

 

テラス屋根波板の解体方法

 

雨どい側を先、壁側を後に分けて解体をします。理由は、屋根の上に乗って工事をすることができないからです。屋根には波板を支える下地がありますが、下地は古くなっているため、ここに荷重をかけると屋根が落ちてしまう可能性があります。

 

解体は、雨どい側のクギを抜いてから、波板をカットするという手順で進めます。屋根に使われている波板の枚数は、全部で10枚です。作業は、「1枚分のクギを抜いたら、その波板をカット。次のクギを抜いたら、その波板をカット」とすると、工事を進めやすくなります。

 

テラス屋根波板の解体手順

 

ここから、テラス屋根の波板を解体する手順について解説します。

 

1、準備

今回使用する道具を、以下にまとめました。

 

テラス屋根波板の解体方法

 バール:釘(クギ)抜きに使用
 マイナスドライバー:バールの補助として使用
 バケツ:外したクギの回収用
 脚立:7尺と5尺を使用
 金切りバサミ:波板の加工に使用
 保護メガネ:解体時の破片から目を保護
 マスク:ホコリの吸引を防止
 長袖:解体時の怪我防止

 

右写真は、バールとマイナスドライバーです。上がマイナスドライバー、下が大小2本のバールです。バールとは、釘(クギ)抜きなどに使う道具で、建物の解体時には多用されています。

 

バールは大きいものと小さいものを、2本用意します。2本のバールを用意する理由は、「作業の効率が上がる」からです。1本では抜きにくい場所でも、2本を使うことによって、クギを抜きやすくなります。

 

2、バールでクギを抜く

はじめに、バールを使ってクギを抜きます。下写真はクギを抜く手順です。

 

テラス屋根波板の解体方法

 

 ・解体前の屋根(左写真)
 ・バールでクギ抜き(中写真)
 ・クギ抜き後(右写真)
 
バールでクギを抜くときはコツがあります。それは、「バールのテコを下地に当てる」ことです。クギはテラス屋根の下地に止まっています。「バールでクギを抜く作業」には、テコの原理が利用されています。テコを活かすことができなければ、クギを抜くことはできません。

 

解体する10枚の波板を止めるために使われているクギは、約200本です。クギの1本1本は小さくても、外していくうちにかさばり、作業のジャマになってきます。外したクギは、小さなバケツなどに回収することで、効率よく仕事を進められます。

 

3、金切りバサミで波板を切る

雨どい側の釘を外したら、波板の切断を行います(下写真)。

 

テラス屋根波板の解体方法

 

 ・使用する金切りバサミ(左写真)
 ・金切りバサミで波板を切断(中写真)
 ・金切りバサミで波板を切断後(右写真)

 

波板を切断するために用意するのは、金切りバサミです。金切りバサミは、薄い鉄板などを切ることができるハサミです。波板の切断に金切りバサミを選んだ理由は、「通常のハサミよりも切断する力が強い」からです。金切りバサミを使うことで、波板をスムーズに切断することができます。

 

使用する金切りバサミは、小さめのものを用意します。それは、「波板の凹凸を切るのに小回りが効く」からです。大きな金切りバサミだと、波板の凹凸を同時に挟み込んでしまうため、切断する力が分散します。切断する力が大きなハサミでも、力が分散してしまうと波板を切るのが難しくなってしまいます。

 

ここまでの作業で、雨どい側の波板を解体することができました(下写真)。

 

テラス屋根波板の解体方法

 

4、壁際のコーキングを切る

雨どい側の解体が終わったら、壁側の波板を解体する前に、建物と波板の間のコーキングを切ります。コーキングを切らなければ、壁側の波板を外すことはできません(下写真)。

 

テラス屋根波板の解体方法

 

 ・コーキング切断前(左写真)
 ・コーキング切断中(中写真)
 ・コーキング切断後(右写真)

 

コーキングの切断には、カッターを使います。作業の前にカッターの刃を新しくしておくと、切断がしやすくなります。波板と壁の間にされているコーキングは、長期間止水をするために、厚みがあります。

 

カッターで厚みのあるものを切るときは、一度で切ろうとしてはいけません。一度で切ろうとすると、手や腕に力が入ります。これにより、カッターが横滑りしてしまい、刃が切断部分からズレてしまいます。

 

コーキングを切るときは、「壁際を真っすぐ切る」ことを意識します。これは、次の作業をやりやすくして、最後の仕上げをきれいにするためです。壁面を真っすぐ切ることで、解体後の波板やコーキングの作業をスムーズにすることができます。

 

5、壁側を波板を外す

コーキングを切断し終えたら、壁面の波板を解体します(下写真)。

 

テラス屋根波板の解体方法

 

 ・解体後の全体図(左写真)
 ・解体後の部分拡大図(右写真)

 

解体をする波板は、端部が鋭くなっています。波板の端部などで怪我をしないよう、必ず長袖を着て解体をしましょう。着用する長袖は、汚れてもよい作業のしやすい服を選ぶとよいでしょう。また、薄い生地よりも厚い生地の服を着ることで、体を保護することができます。

 

6、完了

壁側の波板を解体したら、作業は完了です。テラスの屋根に設置されていた波板を撤去することができました。劣化した波板はもろく、割れやすくなっています。波板が割れる前に工事をすることで、屋根の下地を雨から守ることができます。

 

波板を解体したら、作業で出たゴミをまとめます。解体したクギや波板は、捨てやすいように分別をしましょう。ゴミをまとめるときは、それを運ぶ人が怪我をしないように、部材の端っこなどに気を使いながら行います。それぞれの市町村の規定に従って、ゴミを捨てるようにして下さい。

 


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