専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

床板を補強して縁側を使いやすくする方法

 

縁側(えんがわ)とは、室内の外側に設けてある、細長い板敷きのスペースです。古くなった縁側を使っていると、板が割れたり、トゲが刺さったりします。このため、長期間経過した縁台を安心して使うために、床板を補強することが必要です。

 

今回のメンテナンス方法として、「新しい縁台に交換せずに、古い縁台を補強する」ことを選んだ大きな理由として、コストパフォーマンスの問題があります。業者に工事依頼をして縁台を新しくするには、数万円の工賃がかかりますが、自分で補強を行うと費用を数千円に抑えられます。

 

下の写真は、床板を補強をする前の縁側です。使い始めて30年以上経過していた縁側ですが、土台はしっかりしていました。このため、床板を増し貼り(ましばり)することで、強度を高めた縁側になります。

 

テラス 床
 ・床板を補強する前の縁側(えんがわ)

 

床板を増し貼りするときのポイント

 

ここでは、床板を増し貼りするポイントについて説明します。今回縁側の補強に選んだ方法は「増し貼り」です。増し貼りとは、「設置されている床や壁などに対して、新しい板を上から貼る」ことです。

 

作業の要点をまとめた図が、左下にあります。これは、右写真を図面化したもので、左の図面と合わせて見ることで理解を深められます。

 

テラス 床

テラス 床

 

 

 

 

 ・新しい床板と古い床板の断面図(左図面)
 ・新しい床板を増し貼りした様子(右写真)

 

図中番号@の新しい床板(黄色)をAの古い縁側の床板に固定すると、縁側の補強ができます。ここでの重要なポイントは、「ビスの長さ」です。短いとしっかり留められず、長いと板から出た先端で怪我をするので、ビスは適切な長さを選ばなければなりません。

 

ビスの長さを選ぶのに考えることは、「板の厚み」です。@の新しい床板の厚みが12.5mm、Aの古い縁側の板厚が20mmです(右写真赤丸参照)。このため、25mmのビスを使うことで、工事後も問題なく使い続けられるようになります。

 

テラスの床板を補強する手順

 

ここからは、テラスの床板を補強する手順について解説します。

 

1、準備

ここで使用する道具と材料を、以下にまとめました。

 

 ・新しい床板:工事に必要な分を用意
 ・ビス:新しい床板を固定に使用
 ・電気ドライバー:ビス留めの作業に使用
 ・ノコギリ:新しい床板の端部をカットするために使用
 ・やすり:新しい床板の端部を研磨するために使用

 

縁台補強に用いる床板の写真が下にあります。コンクリートを流し込むときの型枠(かたわく)に使われるこの床板は「コンクリートパネル」といい、これを略して「コンパネ」と呼びます。型枠用のコンパネに塗装をしてあるものを選ぶことで、便利な縁側がつくれます。

 

テラス 床
 ・増し貼りに使うベニヤ板

 

2、新しい床板を古い縁側の上に乗せる

はじめに、用意した床板を古い縁側の上に乗せます(下写真)。

 

テラス 床

テラス 床

 

 ・新しい床板を乗せる前の様子(左写真)
 ・新しい床板を乗せた後の様子(右写真)

 

古い床板の上に新しい床板を乗せることで、取り付けをしたときのイメージをつくります。古い床板よりも新しい床板の幅を広くすると、足の踏み場が大きくなって使いやすくなります。また、端部の処理もしやすくなるので、怪我を防止できます。右写真の赤丸部分が、古い床板の上に新しい床板を乗せた後の様子です。

 

3、ビス留めして新しい床板を固定する

新しい床板を乗せたら、ビスを留めて固定します(下写真)。

 

テラス 床

テラス 床

 

 ・新しい床板の固定に使用するビス(左写真)
 ・ビスを打ち終えた後の様子(右写真)

 

用意したビスは「コーススレッド」です。コーススレッドとは、木材と木材を縫い合わせるためのビスで、流通量が多いので安く購入できるメリットがあります。コーススレッドを等間隔で留めていくことで、表面の仕上がりはきれいになります。

4、やすりがけをして完了

床板をビスを留め終えたら、やすりがけをして完了です(下写真)。

 

テラス 床

 

 ・新しい床板の端部をやすりがけしている様子(左写真)
 ・やすりがけを終えた後の様子(右写真)

 

やすりがけすることで、床板の端部でトゲが刺さったり、鋭い角で足を擦ったりしなくなります。目立たない作業ですが、端部のやすりがけは大切な作業です。この作業によって、新しい床板を安心して使えるようになります。

 


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