専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

美しいコーキングになるテープの貼り方と回収方法

 

コーキングとは、建物の防水性や気密性を高めるために使われる材料です。コーキングは別名でシーリングとも呼ばれます。シーリングには、大きく分けて2つの種類があります。1つは、形状があらかじめ作られている「定形シーリング(ガスケット)」、もう1つは、形状が作られていない「不定形シーリング」です。

 

今回は、不定形シーリングのテープの貼り方と回収方法についてお話します。不定形シーリングの特徴は、「形状の自由度が高いこと」です。この材料は、建材と建材の隙間に利用します。隙間の幅や深さはそれぞれの場所によって異なるため、現場に合わせられることが必要です。

 

形状の自由度を高めるために、不定形シーリングの材料はペースト状につくられています。これが、空気に触れて固まるとゴムのような弾力性が出るようになります。コーキングをするときに最も難しいことが、ペースト状のコーキングをきれいに打つことです。

 

そこで、テープを利用します。きれいなコーキングをつくるテープの扱い方には、2つのポイントがあります。それは、

 

 ・テープの貼り方
 ・テープの回収方法

 

です。ここからは、これらのポイントについて詳しく解説をします。

 

現場の形状に合わせてテープを貼る

はじめのポイントは、現場の形状に合わせてテープを貼ることです。現場に使われている建材には、さまざまな形状があります。この形状のことを、表面形状といいます。表面形状には、凹凸(おうとつ)のあるものや平らなもの、ツヤのあるものやゴツゴツしたものなどがあります。

 

これらの形状に合わせてテープが浮かないように貼ることで、しっかりとしたコーキングができるようになります。もし、テープが建材にしっかりと貼りついていなければ、そこからコーキングが漏れてしまいます。

 

いくつかの建材に対してテープを貼った様子を下にまとめました。

 

コーキング

 

 ・外壁のサイディングにテープ貼り(左写真)
 ・外壁の板にテープ貼り(中写真)
 ・浴室のタイルにテープ貼り(右写真)

 

サイディングとは、表面が仕上がったパネル式の外装材です(左写真)。コーキングのテープを貼る場合、外壁のサイディングが一番気を使います。なぜかというと、サイディングの表面は凹凸が大きい形状になっているため、隙間からコーキングが漏れる可能性が高くなるからです。

 

外壁のトタン板の場合は溝が大きいため、皮スキやカッターの先端などを使ってテープを貼ります(中写真)。また、浴室のタイルにテープを貼るときは「目地を意識する」ことで、建材から浮かないようにテープを貼ることができます(右写真)。目地とは、タイルとタイルの間を埋めている材料のことです。

 

テープには、上手に貼るためのコツがあります。それは、「凹凸に手をなじませるようにテープを貼る」ことと、「テープをゆっくり貼る」ことです。建材によって形状は異なりますが、それぞれに合ったテープの貼り方をしていくことで、上手くテープを貼ることができるようになります。

 

上手にテープを回収する方法

コーキング

コーキングを打ち終えたら、テープを回収しなければなりません。効率的にテープを回収することで、良いコーキングができます。

 

テープは、「段ボールや木材の切れ端」を使うことでスムーズに回収できます(右写真)。コーキングを打つまでは良くても、しっかりとテープを回収できなければ、きれいな仕上がりになりません。

 

テープにはコーキング材が乗っているので、手で回収していくと、次のテープを回収するときに周囲を汚してしまいます。こうなると、付いた汚れを拭き取るときに、打ったコーキングに触れてしまうことがよくあります。コーキングの補修は難しいので、テープの回収は周囲を汚さないように心がけることが大切です。

 

慣れた人であれば、新聞紙などでテープを回収することもできます。しかし、新聞紙には厚みがないため、回収しながら持ち運ぶには不便です。このため、段ボールを適度な大きさに切って使うことにより、コーキングで使用したテープで周囲を汚すことなく回収することができます。

 


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