専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

痛んだ天井にクロスを貼る方法

 

時間が経過すると、板で仕上がっている天井は劣化して表面の一部がはがれてきます。このような天井を工事する場合、「安価であり見た目を良くできる、クロス工事が有効」です。クロスとは、室内の壁や天井に貼る「壁紙(かべがみ)」のことをいいます。

 

クロスを貼ることで、痛んだ天井はきれいになります。しかし、今回のように天井板の一部がはがれているときは、下地を補修しなければなりません。その理由は、「痛んだ天井にクロスを貼ると、糊(のり)の接着力が弱くなって、使用していく間にめくれてくる可能性がある」からです。

 

下の写真が、工事を行う天井の様子です。「下地を補修してから、クロスを貼る」という順序で工事をすることで、きれいで長持ちする天井をつくれます。

 

クロス 天井
 ・クロスを貼る前の天井

 

痛んだ天井板を補修してクロスを貼る手順

 

ここからは、痛んだ天井板を補修してクロスを貼る手順について解説します。

 

1、準備

ここで使用する道具と材料を、以下にまとめました。

 

 ・クロス:天井補修に必要な分を用意
 ・クロスパテ:クロスの下地に使用
 ・クロス糊(のり):クロスの接着に使用
 ・ベニヤ板:痛んだ天井板の補修に使用
 ・カッター:ベニヤ板のカットに使用
 ・接着剤:天井板の固定に使用
 ・両面テープ:天井板の固定に使用
 ・充電ドライバー:天井板の固定に使用
 ・ビス:天井板の固定に使用
 ・カッター:ベニヤ板のカットに使用
 ・1m定規:ベニヤ板のカットに使用
 ・ハサミ:クロスの裁断に使用

 

今回の工事に用いるベニヤ板の写真が、下にあります。ベニヤ板の厚みは「2.3mm」のものを使います。この建材を選んだ理由は、「軽くて施工がしやすく、クロスを貼るときの相性が良い」からです。使用する幅に合わせてホームセンターで加工をしておくと、現場での施工が楽になります。

 

クロス 天井
 ・天井補修に使うベニヤ板

 

2、痛んだ天井に補強用の板を貼る

はじめに、痛んだ天井に補強用のベニヤ板を貼ります(下写真)。

 

クロス 天井

 

 ・古い天井に両面テープをつけた様子(左写真)
 ・古い天井に接着剤をつけた様子(中写真)
 ・古い天井にベニヤ板を貼った様子(右写真)

 

ベニヤ板を天井に補強すると、クロスの仕上がりがきれいになります。両面テープは約30cm間隔で貼って、その間に接着剤をつけます。ベニヤ板を貼った後は、充電ドライバーを利用して天井裏の下地にビス留めをします。

 

ビスを天井裏の下地に固定すると、ベニヤ板の落下防止になります。右の写真が、1枚のベニヤ板を天井に貼り終えたときの様子です。この作業を繰り返して、天井全体にベニヤ板を貼ります。

 

3、クロスのパテをつける

ベニヤ板を貼り終えたら、天井にクロスのパテをつけます(下写真)。

 

クロス 天井

 

 ・クロスパテを練っている様子(左写真)
 ・パテをつけ終えた様子(右写真)

 

粉の状態である「クロスパテ」は、水と練ることで天井につけられます(左写真)。右写真は、天井にパテをつけ終わった様子です。パテを天井につけると、板の隙間や穴を埋められて、凹凸のない天井をつくれます。パテが乾いたらサンドペーパーなどのやすりで磨くことで、パテの表面を滑らかにできます。

 

4、クロスを貼る

パテをしたら、クロスを貼ります。(下写真)。

 

クロス 天井

 

 ・天井にクロスを貼っている様子(左写真)
 ・天井にクロスを貼った後の様子(右写真)

 

今回のように、「幅の細い天井では、その幅に合わせてクロスを切ってから貼る」ことで、作業の効率を高められます。大きめのハサミを使うと切り口をまっすぐにできます。また、天井の幅よりも少し大きめに切ることで、隙間が空くことを防げます。

 

5、クロスを貼り終わったら完了

天井全体にクロスを貼ったら、作業は完了です(下写真)。

 

クロス 天井
 ・天井全体にクロスを貼り終えた天井

 

材料の裏側に専用の糊(のり)をつけると、クロスを貼れます。天井の奥行きが長い場合は、数人で作業すると、位置を調整しながら貼れるようになります。天井にクロスを貼る作業は1人ではできないので、状況に合わせて2人以上で行う必要があります。

 

今回の工事では、天井全体にベニヤ板を貼ってからクロスを貼りました。しかし、現場によって工事環境が異なるため、その場に合わせたベストの工法を選ぶことで、品質の高い工事を安くできるようになります。
 


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