専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

デザイン性の高いプリント合板を天井に貼る方法

 

ベニヤ板の片側にシートや印刷をしてあるものをプリント合板とよび、木目などの仕上げがされています。プリント合板に似た材料に、「カラー合板」があります。木目調などで仕上げられているプリント合板とは対称的に、カラー合板は単色の塗装がしてあるものです。

 

ただ、工業技術の発達によってシートが貼られているカラー合板もあるので、単色のプリント合板との見分けが難しくなっています。塗装で仕上げられているカラー合板に比べて、シートで仕上げられているプリント合板は表面のムラがなく均一に仕上げられています。

 

部屋にプリント合板を貼ることで、デザイン性の高い仕上げ空間をつくることができます。プリント合板を貼る前と貼り終えた後の様子が下の写真です。このように、天井にプリント合板を貼ることで部屋を明るく見せることもできます。

 

プリント合板 天井

 

 ・プリント合板を貼る前の天井(左写真)
 ・プリント合板を貼った後の天井(右写真)

 

プリント合板を天井に貼る手順

 

ここからは、プリント合板を天井に貼る手順について解説します。

 

1、準備

ここで使用する道具と材料を、以下にまとめました。

 

 ・プリント合板:天井に合うサイズと枚数を用意
 ・巻尺(スケール):天井の寸法の測定に使用
 ・ドライバー:照明用ソケットの取り外しに使用
 ・ビニールテープ:電線の絶縁に使用
 ・両面テープ:1mmのものを使用
 ・カッター:両面テープのカットに使用
 ・接着剤:コーキング材を使用
 ・コーキングガン:コーキングの塗布に使用
 ・充電ドライバー:ビスの固定に使用
 ・ビス:プリント合板の落下防止に使用
 ・保護メガネ:目の保護に使用
 ・マスク:ホコリを吸わないために使用

 

プリント合板を天井に貼る作業は、上を向いた体勢での作業になります。このため、目を守るために保護メガネ、ホコリを吸わないようにマスクを着用することで安全に作業を進められます。

 

2、天井のほこりを落とす

はじめに、天井についているホコリを落とします(下写真)。

 

プリント合板 天井
 ・天井のホコリをほうきで落とす様子

 

プリント合板の取り付けには、接着剤と両面テープを使います。貼りつけをする天井にホコリがついていると固定が弱くなります。そのため、プリント合板が落下する恐れが出てきます。先に天井のほこりを落すことで、プリント合板の落下を防ぐことができます。

 

上の写真では、ホコリを落とすために「箒(ほうき)」を使っています。ほうきで落ちにくい汚れは、雑巾などを使って落とすとよいでしょう。保護メガネマスクを着用することで、安心して作業できます。

 

3、天井の照明器具を外す

天井のホコリを落としたら、天井に設置されている照明器具を外します(下写真)。

 

プリント合板 天井

 

 ・照明器具を外す前の様子(左写真)
 ・照明器具を外した後の様子(中写真)
 ・照明用ソケットを外した後の様子(右写真)

 

照明器具の撤去は、ブレーカーを落としてから作業をします。ブレーカーとは、「電力会社と契約した以上の電流が流れないようにするスイッチ」のことです。ブレーカーは電力会社が設置しているものです。ブレーカーのスイッチを落とすことで、照明器具を安全に外せます。

 

照明器具を外したら、ソケットを外します。ソケットとは、「差し込んで回すだけで設置できる照明器具の電源」をいいます。ソケットを外したら、電線の先(右上写真の赤丸部分)にビニールテープを巻くことで、感電を防ぎます。下の写真が、外した後のソケットです。

 

現場に設置されていたソケットは長年使用されていたため、日焼けがひどく、中は汚れがあったため今回の工事で交換をします(下写真参照)。ソケットは電気が流れるところなので、ホコリが溜まると電気がショートして火事になる危険があります。

 

プリント合板 天井
 ・天井から外したソケット

 

使用環境により異なりますが、8〜12年ほど使用したらソケットの裏側をそうじしましょう。溜まったホコリを落とすことができます。ここで説明した電気工事には、「電気工事士の資格」が必要なので、資格の無い人は専門業者に依頼しなければなりません。

 

4、両面テープと接着剤をつける

照明器具を外し終えたら、プリント合板に両面テープと接着剤を付けます(下写真)。

 

プリント合板 天井

 

 ・電線用の欠き込みをした様子(左写真)
 ・両面テープを張った様子(中写真)
 ・接着剤をつけた様子(右写真)

 

左写真の赤丸部分は、プリント合板に電線用の欠き込み(かきこみ)をした様子です。欠き込みとは、「建材の一部を切り取ること」をいいます。天井から出ている電線分を欠き込むことで、プリント合板を天井に貼れるようになります。

 

欠き込みをしたプリント合板の裏側に、両面テープと接着剤をつけます。中写真は、厚さ1ミリの「粘着性が強い両面テープ」をプリント合板に約30cm間隔で張ってる様子です。この間に接着剤を団子状にしてつけることで、プリント合板をしっかりと固定します(右写真)。

 

5、プリント合板を天井に貼る

両面テープと接着剤を付けたら、プリント合板を天井に貼ります(下写真)。

 

プリント合板 天井

 

 ・プリント合板を天井に貼る様子(左写真)
 ・落下防止のビスを打つ(中写真)
 ・プリント合板を貼り終えた様子(右写真)

 

プリント合板を天井に貼るときのポイントは2つあります。これらのポイントを押さえることで、きっちりした施工で天井を長持ちさせられます。

 

1つ目のポイントは、「プリント合板の端を壁面と合わせる」ことです。左写真は、プリント合板を天井に貼っている様子です。ここでのプリント合板には接着剤と両面テープがついているので、一度天井につけてしまうとズラすことができません。そのため、壁面に沿わすようにすると、プリント合板がスムーズに貼れます。

 

2つ目のポイントは、「落下防止のビスを打つ」ことです。電気ドライバーを使って、天井にビスを打つことで貼ったあとのプリント合板が落下するのを防ぐことができます(中写真)。ただ、ビスは天井内の下地に止めなければ効果を発揮しません。これについては、下の図を用いて説明します。

 

下の図は、新たに設置するプリント合板と古い天井の関係を表す断面図です。新設するプリント合板の上から天井内の下地にビスを止めることで、プリント合板が落下するのを防ぎます。

 

プリント合板 天井

 

プリント合板は接着剤と両面テープで固定しますが、長期間が経過したら接着力が弱まることがあります。接着力が弱まると、重力によってプリント合板が落下する恐れがあるので、これを防ぐためにビスで固定します。図中の赤丸部分が、ビスでプリント合板を止めて落下防止をした状態です。

 

ビスは下地に固定しなければきっちりとした固定にならないので、新設するプリント合板と図中の@〜B(天井内下地・天井ボード・古い天井板)の厚みを計算してビスの長さを選びます。ここでのビスは、45ミリの長さを使用しました。頭の小さなビスを使うことで、仕上げ面がきれいになります。

 

6、完了

プリント合板を天井に貼ったら、作業は完了です(下写真)。

 

プリント合板 天井
 ・プリント合板を貼り終えた様子

 

天井板を貼る作業を2人でやれば、スムーズに作業ができます。天井の板はあらかじめサイズを測ることで、ホームセンターで切ることもできます。古い天井よりも明るい色のプリント合板を選んだことで部屋全体が明るくなり、清潔感が出て生活も楽しくなります。

 


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