専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

壁の角を保護する「L型見切り」をつける方法

 

見切り(みきり)とは、建物に使われている材料同士の間に入れる部材のことです。この建材は見切り材(みきりざい)と呼ばれ、見切りを利用することで内装や外装の仕上がりをすっきりと見せられます。

 

使用する場所によって、見切りは名前が変わります。例えば、床に見切りを入れると「床見切り(ゆかみきり)」、壁に見切りを入れると「壁見切り(かべみきり)」というようになります。建物の色々な場所に使われる見切りは、用途に合ったさまざまな種類があります。

 

左下の写真が、今回用意した「アルミ見切り」です。安価で腐食(ふしょく)に強く、角を守る強度が高いことがアルミ見切りを選んだ理由です。ここでは、L型の形状をしたアルミ見切りを使います(写真赤丸)。この建材を取り付けることで、壁の角を保護できます(右下図)。

 

アルミ見切り

アルミ見切り

 

アルミのL型見切りをつける手順

 

ここからは、アルミのL型見切りをつける手順について解説します。

 

1、準備

今回使用する道具を、以下にまとめました。

 

 ・L型アルミ見切り:必要な長さを用意
 ・鉛筆:切断位置を記すために使用
 ・定規(L型):切断位置を記すために使用
 ・丸のこ(金物用ノコギリでもOK):見切りの切断に使用
 ・保護メガネ:目を保護するために使用
 ・接着剤:コーキング材を使用
 ・雑巾:接着剤の拭き取りに使用
 ・長袖の服:腕や身体の保護(丸のこ作業になれない人は着用)

 

アルミ見切りは切断するときに、粉塵(ふんじん)が出ます。粉じんが目に入ると、目を開けていられなくなるほど痛くなり、病院に行かなくてはなりません。このような事態を防止するために、必ず保護メガネを着けてから作業をします(下写真)。

 

アルミ見切り
 ・保護メガネの写真

 

2、切断位置をアルミ見切りに書く

はじめに、アルミ見切りに切断位置を記します(下写真)。

 

アルミ見切り

 

壁に設置する必要な長さを測定したら、不要な部分を切り落とすために記しをつけます。このように、位置を記すことを卦書き(けがき)といいます。上の写真は、アルミ見切りにL型の定規を当てて記しをつけている様子です。けがきをした位置がズレると、見切りをつけたときに隙間ができたり、長すぎて入らなかったりするのでけがきをする位置は重要です。

 

3、アルミ見切りを切断する

けがきを終えたら、アルミ見切りを切断します(下写真)。

 

アルミ見切り

 

 ・見切り切断前の様子(左写真)
 ・見切り切断後の様子(右写真)

 

見切りの切断には、丸鋸(まるのこ)を使用します。丸のことは、ノコギリの歯が丸型になっていて、電気で動く工具のことです。左写真の赤丸が、丸のこです。ここで切断をするのは、アルミ製の見切りです。そのため、金属用の刃を丸のこに装着してアルミを切ります。この刃は、別名で「チップソー」と呼ばれます。

 

丸のこでアルミを切るときにはポイントがあります。それは、「ゆっくり切ること」です。アルミの建材は金属で硬いので、一気に切ろうとすると刃が折れたり、見切りがはじけたりします。こうなった場合、見切りや刃は先端が鋭くなっているので、身体に食い込んでくることもあり、非常に危ないです。

 

アルミ見切りをゆっくり切るときのコツは、「金属の表面をなでるように切っていく」ことです。丸のこをセットして見切りの切断位置を定めたら、ゆっくりと表面をなでるように当てていくことで、アルミが削れていきます。そして、アルミの表面を少し削ったら一度削るのをやめます。

 

こうすることで、アルミ見切りがはじけることを防ぎます。刃を浮かせて切断をやめたら、再度丸のこを下ろして見切りの表面を削りはじめます。これを何度も繰り返すことで、見切りを切断できます。アルミ見切りは、「ゆっくりと表面を削ることを繰り返すことで、結果的に切れる」というイメージで切断するといいです。

 

4、接着剤を見切りに付ける

見切りを切った後は、接着剤を付けます(下写真)。

 

アルミ見切り

 

 ・接着剤をつける前の様子(左写真)
 ・接着剤をつけた後の様子(右写真)

 

L型の見切りに接着剤をつけていきます(左写真)。赤丸部分のように、見切りの隅から順番につけると、接着剤はきれいになります。ここでの接着剤の量は、「適量付ける」ことが大切です。量が多すぎるとはみ出してしまい、少なすぎると接着ができなくなるからです。

 

5、見切りを取り付けて完了

接着剤をつけたら、見切りを壁に取り付けて作業は完了です(下写真)。

 

アルミ見切り

 

 ・見切りを取り付ける前の様子(左写真)
 ・見切りを取り付けた後の様子(右写真)

 

ここでの取り付けは見切りの上下を確認しながら行って、接着剤が周囲につかないようにします。隅から先に取り付けることで見切りの設置がきれいになります(右写真赤丸)。

 

このときのコツは、指先でそっと押すようにすると、接着剤がはみ出すことなく取り付けができます。また、接着剤が固まるまでマスキングテープを貼っておくと、取り付け後に見切りが外れることがなくなります。

 

アルミの見切りを切断するときは、十分注意が必要です。ここでの切断は丸のこを使いましたが、作業が慣れない人は手動タイプのノコギリで見切りを切ることをおススメします。アルミなどの軽金属を切るための、「金属用のノコギリ」がホームセンターに行けば置かれています。

 

素人が電動工具を使用してアルミ見切りを切断するのは、非常に危険な作業です。無理をせず自分にできる方法を選びながら、1つ1つの作業を楽しみましょう。

 


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