専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

トイレタンクのパッキンを選ぶ方法

 

今回は、トイレタンク給水管のパッキンのサイズを選ぶ方法についてお話します。これを知ることにより、「配管サイズを自分で調べ、そこに合ったパッキンを買える」ようになります。

 

パッキンが劣化して水漏れが発生したときには、パッキンを交換することで水漏れを直すことができます。しかし、パッキンは規格によって大きさがあるため、接続口に合う大きさがわからなければ、どれを買ったらよいかがわかりません。これを知るためには、配管の接続口を測ることが必要になります。

 

配管の接続口を測るときに、押さえるべきポイントが1つあります。それは、「配管の外径を測る」ことです。外径を測定することで、外径に合うパッキンを選ぶことができるようになります。

 

下の図面は、配管の断面図です。

 

トイレタンク手洗

 

配管には内径と外径があります。内径や外径は配管の種類により大きさが異なりますが、実際に配管のサイズを測ることにより、測った配管に合うパッキンを選ぶことができるようになります。

 

配管の内径を調べる

 

ここでは、配管の外径を測る方法について記載します。

 

1、ノギスを用意する

トイレタンク手洗

配管の外径を測るために、ノギスという道具を用意します(右写真)。

 

ノギスとは、丸型や四角型をした木材や金属パイプなどの精密な測定をするときに使われる道具です。ノギスはホームセンターや100円ショップなどで売られています。今回はプラスチック製のノギスを使用します。

 

下の写真は、ノギスを測定する部分の詳細です。

 

トイレタンク手洗 

 

写真内の上下には「aとb」の表記があります。ノギスはこの2か所を使って測定をします。写真内、上のaは内径の測定に使い、下のbは外径の測定に使います。ノギスは1つあれば、内径も外径も測ることができる優れた道具です。

 

2、ノギスで内径サイズを測る

トイレタンク手洗

ネジには、ネジ穴に差し込むオネジと、差し込まれるメネジがあります。まず、用意したノギスを使って、配管のオネジ外径を測ります。

 

なぜ、オネジの外径を測るかというと、交換を行うパッキンはオネジとメネジを繋ぐ間に入っており、オネジの外径よりもパッキンは小さくできているからです(右写真)。

 

下写真で、今回の測定ポイントを順番に説明しています。

 

トイレタンク手洗

 

 トイレタンクへ水を送る止水栓です(左写真)
 赤丸のオネジ部分にノギスを当てて計測します(中写真)
 目盛りの→(矢印)部分を見ることで、サイズを確認できます(右写真)

 

測定の結果、今回の目盛は「20.5」でした。単位はミリで表記されますので、この接続部分の外径は「20.5ミリ」です。以上により、この接続口には20.5ミリに合うパッキンを探せばよいということになります。

 

パッキンを買う時のポイント

 

住宅に使われる給水管用パッキンは、「呼13」「呼20」のどちらかです。「呼」というのはJIS(日本工業規格)が規定している水栓の単位のことで、この規格によって、配管の大きさは決められています。パッキンは規格されている配管よりも、少し小さめに作られています。

 

下の図は、「呼13」「呼20」に使用するパッキンの大きさです。出しているメーカーにより商品パッケージは変わりますが、パッキンの大きさは変わりません。ですので、商品の裏面などに書いてある大きさを確認することが一番わかりやすい選択方法です。

 

トイレタンク手洗

 

測定をした配管のオネジ外径は20.5ミリなので、20.5ミリよりも少し小さめの18.5ミリ(呼13)パッキンを選べばよいということになります。少し小さめのパッキンを選ぶ理由は、止水栓に繋ぐナットに当たらないようにするためです。また、販売されている商品のパッケージには、使用する場所や用途も描かれているので、合わせて確認をするとよいでしょう。

 

パッキンを選ぶときのもう1つの方法として、「古いパッキンと同じ形のパッキンを買う」という方法もあります。外したパッキンをホームセンターなどに持っていき、そこで古いパッキンと新しいパッキンを合わせながら選ぶというのも1つの方法です。

 

古いパッキンに合った新しいパッキンを正しく選ぶことで、はじめてパッキン交換はできるようになります。間違ったパッキン選びからは、パッキンを交換することはできません。パッキンの選び方を覚え、自分でパッキン交換を行えるようになる」ことで、住宅の保全にかかるメンテナンス費用を削減できるようになります。

 

 


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