専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

トイレタンクのフレキ管を接続する方法

 

トイレタンクへ給水を行うための部材に、「フレキ管」があります。フレキ管は、フレキシブル管やフレキパイプと呼ばれます。フレキ管には、「配管を曲げることができる」という特徴があり、これにより配管の接続作業が簡単になります。

 

フレキ管の接続方法を知ることで、水漏れが起きたときに古い給水管から新しい給水管へと、自分で交換を行うことができるようになります。トイレでは、フレキ管は「止水栓からトイレタンクへと水を送る役割」を果たします。

 

トイレタンク手洗

右の写真が、今回使用するフレキ管です。フレキ管の左右には2つのナットが付いていて、このナットをそれぞれの接続口に繋ぐことにより、水を流すことができるようになります。

 

フレキ管にはさまざまな種類がありますが、今回は水道用のステンレス製を使用します。

 

フレキ管が存在する前までの給水管は、配管を加工するための技術や工具が必要でした。しかし、フレキ管が登場したことによって、現在では配管の接続先を簡単に調整することができるようになっています。

 

フレキ管を接続する手順

 

ここから、フレキ管を接続する手順を解説します。

 

1、準備

フレキ管を接続するために、道具を準備します。

 

ここで使うフレキ管は、「呼13」というサイズを用意しました。「呼」とは日本工業規格(Japanese Industrial Standards)の定める規格のことです。この規格により、それぞれの配管に大きさが決められています。住宅の給水に使われる規格は、「呼13」か「呼20」のどちらかです。

 

トイレタンク手洗

右の写真は、給水管を接続する前の様子です。フレキ管は、止水栓(a)とトイレタンク(b)を繋ぎます。

 

今回の作業に使用する道具を、以下にまとめました。

 

道具と用途

 

 ・フレキ管:止水栓からトイレタンクを繋ぐ給水管
 ・パッキン:フレキ管に付属されているパッキンを使う
 ・モンキーレンチ:ナットを回すときに使う
 ・マイナスドライバー:止水栓を開くときに使う
 ・バケツ&雑巾:水漏れした場合に使う

 

フレキ管の長さは配管する実際の長さよりも、少し長めのものを用意します。フレキ管は伸縮しないため、長さが短いと接続口まで届かないからです。例えば、「配管を行う距離が18cmであれば、20cmのフレキ管を用意する」ことになります。

 

フレキ管はホームセンターなどで販売されています。フレキ管は、短いもので10cm、その次は15cm、20cm……というように5cmごとの長さで販売されていることが多いです。
 

2、フレキ管を接続する

道具の準備ができたら、フレキ管の接続をはじめます。フレキ管は止水栓側とトイレタンク側の2か所を接続することで、水を流すことができます。1か所につき1つのパッキンを使うため、パッキンは2つ用意します。今回のパッキンは、フレキ管を買ったときに付属されているものを使用します。

 

フレキ管を接続するときには、3つのポイントがあります。このポイントを押さえることで、正しくフレキ管を接続することができます。

 

1つめのポイントは、「パッキンを入れ忘れない」ことです。パッキンには、「接続部分の密着を高めて、水漏れを防ぐ」という役割があります。パッキンは接続部分のスキマを無くします。そのため、パッキンを入れなければ、ナットをきつく締めても水漏れが起きてしまいます。

 

2つめのポイントは、「ナットを回しすぎない」ことです。ナットの開閉には、モンキーレンチを使用します。ナットを締めすぎるとパッキンに負担をかけてしまい、パッキンを痛めてしまう可能性があります。パッキンを痛めると水漏れが起こりやすくなるため、ナットはパッキンを傷つけない程度に締めることが大切です。

 

3つ目のポイントは、「フレキ管を真っすぐ接続する」ことです。フレキ管を真っすぐ接続しなければ、水漏れなくネジを締めることができません。ネジの形状には山と谷があり、この2つが重なることでネジを締めることができます。配管がナナメになっていると、ネジ山が合わないために接続できなくなります。

 

これらのポイントを押さえながら、止水栓側の接続を見ていきましょう(下写真)。

 

トイレタンク手洗

 

 ・フレキ管接続前です。止水栓の上にパッキンを乗せる(左写真)
 ・モンキーレンチを使い、フレキ管のナットを締める(中写真)
 ・止水栓側の接続が完了(右写真)

 

続いて、トイレタンク側の接続を行います(下写真)。

 

トイレタンク手洗

 

 ・フレキ管をトイレタンク側に曲げて、接続位置を調整する(左写真)
 ・トイレタンク側のネジとナットの間にパッキンを挟む(中写真)
 ・トイレタンク側の接続が完了(右写真)

 

フレキ管は手で曲げることができ、道具を使う必要はありません。フレキ管を曲げるタイミングは、片側のナットを締めた後です。理由は、接続位置の両側が決まっていないと、長さを合わせることが難しいからです。片側のナットを締めた後にフレキ管を曲げ、もう一方の接続を行います。

 

3、止水栓を開き、水を流す

トイレタンク手洗

フレキ管の接続を終えたら、止水栓を開いて水を通します。止水栓を開くために、マイナスドライバーを使います(右写真)。

 

フレキ管がしっかりと接続されていれば、止水栓を開いて水を通しても水漏れは起こりません。接続部分にスキマがあると水漏れが起こるため、ここではバケツと雑巾を用意します。

 

水漏れした場合は、止水栓を閉めてフレキ管を繋ぎ直しましょう。

 

4、完成

止水栓を開いて水を通したら、トイレタンクのレバーを引いて水を流します(下写真)。

 

トイレタンク手洗

 

レバーを引いて水を流す理由は、「実際の使用状況で水漏れがないかを確認する」ためです。このときに、接続したフレキ管から水漏れがなければ、工事は無事完了です。

 

フレキ管は、手で曲げることのできる便利な材料です。難しい道具を使わずに給水管の接続ができるため、覚えておくと便利です。

 


HOME サイト紹介 お問い合わせ