専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

洗面台下の排水トラップを清掃する方法

 

排水トラップは使用した水が流れる排水管につけられています。排水トラップは「水の力を使い、下水のにおいを防ぐ」という役割をしています。排水トラップの役割を活かすために清掃を行うことが必要になります。

 

排水トラップ

そこで今回、排水トラップの清掃についてお話します。排水トラップを清掃することにより、排水管に発生するモノの詰まりや水漏れ、においなどを防ぐことができます。

 

右写真は清掃前の排水トラップの写真です。排水トラップは上から下に流れてきた水を、上方向に戻すカタチをしています。

 

ここからは、具体的な手順について説明していきます。

 

1、準備

清掃をはじめる前に道具を準備します。排水トラップの収納内に荷物がある場合は、作業の前に出しておきましょう。以下に、準備する道具とその意味をまとめました。

 

道具と用途

 

排水トラップ

 手袋:水に触れるため、ビニール製のものを用意します
 マスク:におい防止のため着用します
 歯ブラシ:細かい清掃に使います
 長いブラシ:歯ブラシよりも長めのもの。配管の清掃に使用します
 バケツ:小さめのバケツ。排水トラップの水抜きに使います
 新聞紙:清掃で出たゴミをまとめるために使います
 雑巾:排水管などを拭くために使います
 配管清掃用の薬品:作業の最後に使用。配管の抗菌目的に使用します
 保護めがね:薬品を使うときに使用します

 

右写真は、今回使用したブラシの写真です。下が歯ブラシ、上が長めのブラシです。ビニール手袋とマスクを着けたら、作業をはじめましょう。

 

2、排水口を清掃する

はじめに排水口を清掃します。排水口には、メインと予備の2か所があります。

 

予備の排水口から歯ブラシを使い清掃していきます。

 

予備排水口清掃
排水トラップ

 

予備の排水口から清掃を行う理由は、水が上から下へと流れるからです。清掃を上から下へ行うことで無駄な作業を省くことができ、きれいに仕上げることができます。

 

予備の排水口が終わったら、メインの排水口を清掃します。

 

メイン排水口清掃
排水トラップ

 

ブラシを上手に使うコツは、端の方を意識しながら磨くことです。ゴミは端のほうに溜まりやすいので、ゴミを落とすために端の汚れを意識するときれいに掃除することができます。ここでは、歯ブラシを排水口の中に落とさないように注意します。

 

排水口を磨き終わったら、水で流します。このときにお湯は使いません。お湯には汚れを落としやすいというメリットがありますが、流したあとの表面が温められるのでヌメリが発生しやくなるからです。

 

3、排水トラップを外す

排水口の清掃を終えたら、排水トラップを取り外します。

 

排水トラップを取り外すため、はじめに水抜きを行います。水抜きとは、排水トラップに溜まっている水を抜く作業をいいます。水を抜くため、先にバケツを用意しておきます。

 

排水トラップの水抜き
排水トラップ

 

水抜きは、排水トラップの底面にあるネジをゆるめてナットを外すことによりできます。ナットを外すと水が流れ出てくるので、ナットを外す前にバケツを下にセットしておきます。

 

水を抜き終えたら、排水トラップを外します。

 

排水トラップは2か所のナットをゆるめると外すことができます。排水トラップを取り外したときに出た汚水は、風呂などの別の場所に捨てます。

 

排水トラップを外す
排水トラップ

 

排水トラップをはずすと匂いがしてくるので必ずマスクを着用し、窓を開けましょう。近くに換気扇がある場合は、換気扇も回すことで空気の循環を良くし、においがたまるのを防ぎます。

 

4、排水トラップの清掃

排水トラップを外したら、清掃をします。

 

汚れは直接ブラシで洗い落とします。ブラシは配管のカタチに合わせて、曲がったところは歯ブラシ、長いところは長めのブラシを使用します。

 

こびりついた汚れが出るため、清掃は屋外やふろ場を使い、キッチンでの作業は避けましょう。汚れによるにおいが残りやすいので、キッチンでの作業はやめたほうがいいです。

 

排水トラップは曲がったカタチをしているので、清掃には細かい作業のできる歯ブラシを使用します。接続に使用されていたナットも外して磨きましょう。「磨いたら、水を流す」という作業を何度か繰り返すことで、配管をきれいにできます。

 

下に排水トラップ清掃の写真があります。左が清掃前の写真、右が清掃後の写真です。

 

排水トラップの清掃
排水トラップ

 

配管をきれいにするコツは、ブラシの清潔を保つことです。配管を磨いたブラシには汚れがついてしまいますが、その汚れを水で落としながら作業をすることで、配管の汚れを効率よくきれいに落とすことができます。

 

ナットを外して作業をするとき、「ナットについているゴムが外れて排水口に流れない」ように注意しましょう。

 

排水トラップ

次はジャバラ排水管の清掃です。ジャバラ排水管とは、右写真の赤丸で囲っている部分のように、「排水トラップから排水への接続に使われる管」のことです。

 

ジャバラ排水管は曲がりやすいので工事しやすいというメリットがありますが、汚れが溜まりやすいというデメリットもあります。

 

下にジャバラ排水管の写真があります。左が清掃前の写真、中が清掃中の写真、右が清掃後の写真です。

 

ジャバラ排水管の清掃
排水トラップ

 

排水トラップ

右写真は今回の清掃でとれた汚れです。

 

排水管の中にたまるよごれは固まりになり、大きくなります。排水管の中で汚れが大きくなる理由は、「配管に汚れが付き、その上に次の汚れが付く」というサイクルを繰り返すからです。

 

大きな汚れを排水口へ流してしまうと、汚れが排水管の中にたまってしまいます。大きな汚れは排水口へ流さずに回収し、新聞紙などに包んで捨てましょう。

 

排水トラップの清掃が終わったら、日の当たる場所などに置いて乾かします。

 

5、排水トラップを設置する

排水トラップを設置する前にしっかりと乾かしましょう。

 

早めに設置をしたい場合には、ドライヤーを使うのもよいでしょう。ドライヤーを使用するときは、配管に付いているゴムパッキンに熱風を吹きかけないようにします。ゴムパッキンに熱風を吹きかけてしまうと、パッキンの劣化が早まってしまうので注意してください。

 

排水トラップ

排水管が乾いたら、排水トラップを接続します(右写真)。配管を接続するときのポイントは2つあります。それは、「配管は真っすぐ接続されているか?」「ナットの緩みはないか?」ということです。

 

接続を終えたら、蛇口から水を出し、「水漏れの点検」をしましょう。点検のため、水は10秒〜15秒ほど出します。取り付けに問題があると、接続部分から水が出てきます。

 

点検作業は確実に行いましょう。水漏れの点検は目立たない作業ですが、とても重要な作業です。この作業を行わないと、水漏れにより収納内のモノを濡らしたり、木部を腐らせてしまったりすることになります。

 

6、排水管のコーティングをする

排水トラップ

最後に、配管の抗菌作業をします。抗菌作業には「パイプハイター」という商品を使用しました。この作業を行うことにより、清掃後の配管に汚れやヌメリを発生しにくくさせるという効果があります。

 

この作業には手袋やマスク、メガネなどを着用して、商品の裏面などに記してある使用上の注意をよく読んで作業をしましょう。

 

今回は200g(グラム)を排水口に流し、30分間の放置をしました。この作業は「ヌメリとり効果のある液体を排水口に流して、あとは待つだけ」というものです。

 

7、完成

配管の抗菌作業を終えたら、「排水トラップの清掃」は完了です。この清掃により、水廻りの清潔を保つことができます。

 

配管の抗菌後、収納の中へモノを戻します。モノを戻す前に収納の中を清掃すると、普段は目の届かないところが効率よく作業できます。

 

なお、配管を洗浄するときに、ポットなどで温めた「熱湯」を流して配管を洗浄するというやり方がありますがおすすめしません。熱湯により、排水管を痛めてしまうというデメリットがあるからです。

 

排水トラップの清掃は簡単な道具で行うことができますので、ぜひチャレンジしてみてください。

 


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