専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

シンク(流し台)下の収納内でおこる結露

 

シンク(流し台)の下の収納内は結露が発生しやすい場所です。結露が発生すると、そこからさまざまな問題が起こります。結露はカビや虫の発生、またシンクの木部が腐ったり、鉄部が錆びたりなどの問題を起こします。

 

シンクとはキッチンの作業台のことです。流し台と同じ意味で使われます。シンク収納の中に発生する、結露を防ぐことはとても大事なことです。結露を防ぐことで、収納内の清潔さの保つことができ、流し台で作業をするときの衛生状態を保つこともできます。

 

ここからは、結露が起こる原因とその対策について説明していきます。

 

シンク下の収納内に結露が発生しやすい原因

 

シンク下の収納内に結露が発生しやすい理由は2つあります。それは、温度差通気の関係です。

 

温度差には、お湯と空気が関係しています。シンクの下は1年を通して結露を起こしやすい場所ですが、特に冬の時期に起こりやすいです。冬はお湯を使うため、排水管には温められたお湯が流れます。しかし、収納の中には冬の冷たい空気があるため、この温度差により結露が起こります。

 

通気とは、風を通すことを指します。結露は、「密閉された風が通りにくい場所」で起こりやすいものです。収納の中などの密閉されているような場所では、空気を通すことを特に意識しましょう。

 

キッチン廻りは食料や調理用具などが多い場所です。そのため、ピッタリと隙間(スキマ)なくモノを収納してしまうことがあります。しかし、隙間なくモノを収納すると空気の通りが悪くなるため、結露を引き起こす原因になってしまいます。

 

扉を閉めているとシンクの内側は密閉されるため、時々空気の入れ替えをすることも必要です。3〜4ヶ月に1度は収納内のものを出して清掃をすることで、風を通して結露を防ぎましょう。

 

ウレタンシートを巻き、結露を防止する

 

排水管の結露を防止するために、ウレタンシートを巻くことは有効です。ウレタンシートとは「発砲ウレタンシート」のことで、クッション材や防音、吸音材などに使用されるものです。

 

ウレタンシートには、温度差を緩和するという効果があります。ウレタンシートを巻くことにより、「温度差を緩和し、排水管の表面に発生する結露を防ぐ」ことができます。

 

今回の作業でウレタンシートを巻くところは、排水トラップというところです。排水トラップは下水のにおいを止める仕組みのために設置されており、普段から水が溜まっているところです。冬ではこの排水トラップにお湯が溜まるため、結露が起こりやすくなります。

 

ウレタンシートの写真
排水トラップ

 

今回は5mmのウレタンシートを使います。理由は、加工しやすく、円形の部分にもなじみやすい厚みだからです。ウレタンシートを加工するために、カッター・定規・カッターマットを準備します。

 

まず、加工したウレタンシートを固定します。ウレタンシートの固定には、インシュロックを使用しました。インシュロックは結束ひも(けっそくひも)といい、ナイロン製で防水性や耐低温性、耐候性があります。

 

以下に、2枚の写真があります。左が作業前の写真、右が作業後のウレタンシートを巻き、インシュロック(結束ひも)で縛った後の写真です。

 

 作業前                         作業後
排水トラップ

 

排水トラップにウレタンシートを巻くことにより、排水トラップの表面に発生する温度差を緩和することができます。その結果、結露を防げるようになります。

 

しかし、ウレタンシートを巻いたからといって、一生安心できるというものではありません。ウレタンシートに汚れがついてしまうため、「5年〜10年くらいを目安に交換する」ことで収納内の清潔を保つことができます。

 

湯を使う洗面台などでも結露は起こりやすくなります。定期的に清掃をし、結露の防止と収納内の清潔を保ちましょう。

 

 


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