専門業者が実際に行っている工事内容について、写真や図面を交えながらわかりやすく解説します

ステンレスとは

 

ここでは建材に使われるステンレスについて解説します。ステンレスは住宅の水回りを中心に使われている素材であり、耐久性に優れた重要な素材です。

 

ステンレスは「ステンレス鋼」と呼ばれており、「SUS」と表記されます。国が定めている工業の基準として、「日本工業規格」があり、日本工業規格(Japanese Industrial Standards)のことを「JIS規格」といいます。ステンレス鋼は日本ではJIS規格により統合されていて、正式名称は「Steel Special Use Stainless」といいます。

 

ステンレスは汚れに強い・錆びにくい素材であります。建材ではシンクや浴槽、取手や床見切りなどにステンレスが使われています。建材以外ではフォークやナイフもステンレスに使われます。英語のステンレスという言葉を分解すると、Stainは「汚れ・しみ」、 lessは「〜(量・程度が)より少ない」であり、直訳すると、「ステン+レス=汚れにくい」ということになります。

 

ステンレスは国内と海外では違う記号を用いられています。また、JISの表示とは別に、製造しているメーカー独自の鋼種表示があります。ここでは、ステンレスの性質をメインに見ていきます。

 

ステンレスの研磨

 

ステンレスは磨くことにより、仕上げていきます。研磨のことを、「バフ掛け」といいます。

 

住宅に使用される、主な仕上がりを以下にまとめました。

 

#150〜240 ヘアライン仕上げ : 一方向に磨くなだらかな仕上がりです
#600 準鏡面仕上げ : 鏡が曇ったような仕上りです
#1500 鏡面仕上げ : 鏡のように反射する仕上がりです

 

「#」は番手と呼ばれる単位を表しています。

 

また、飲食店などに使われている、厨房器具の主な仕上がりには、「No,3」や「No,4」があり、「No,3」の仕上げには「#100〜120」、「No,4」の仕上げには「#150〜180」のやすりが使われています。やすりのことを、「研磨ベルト」と呼びます。

 

ステンレスの磨きをする際に使う道具が「やすり」です。このやすりには、「番手」と呼ばれる「単位」があります。

 

番手とは、糸の太さを示す単位のことです。やすりは糸を編み込んだようにつくられていて、番手の数字が大きい方が目が細かく、番手の数字が小さい方が目が大きいということになります。つまり、ステンレスを磨く際のやすりは、番手の数字が大きいほど目が粗くなり、、番手の数字が小さいほど目が細かくなります。

 

目が粗いというのは、紡績糸の隙間が大きいということです。目が細かいというのは、紡績糸の隙間が小さいということです。番手は「#」で表記されます。

 

錆びない鉄はない

 

錆びない鉄はない」という言葉があります。ステンレスは鉄の一種です。どんなに雨風に強く、汚れに強い材料であるステンレスでも、錆びてしまいます。

 

錆びにくい材料であるステンレスでも、清掃やメンテナンスを怠っていると一番弱い部分から錆びが出てきます。だからこそ、日々の定期的なメンテナンスが必要になります。メンテナンスが必要なのは、人間の身体と同じかもしれません。

 

メンテナンスの意味

 

ここでは、「メンテナンスとは、何のためにするものなのか?」「メンテナンスをすることによりどのような意味があるのか?」ということを考えていきます。メンテナンスをなぜ行うのかという意味を知っていると、メンテナンスをするときの気持ちも変わります。ズバリ、メンテナンスとは、「延命」のためにやるものなのです。

 

どんな構造物でも劣化しない構造物はありません。時間とともに劣化・老朽化をしていき、最後には朽ち果て、使用ができなくなるという運命にあります。人々が使うモノで劣化しないものはありません。しかし、メンテナンスをすることによって、問題を早期に発見することにつながり、寿命を延ばすことが可能となります。そのため、メンテナンスとは、人々が生きる上でなくてはならない技術なのです。

 

メンテナンスの方法

 

それでは、ステンレスのメンテナンス方法について説明します。英語では、 「maintenance」 と書きます。建築関係ではメンテナンスのことを「維持・保全・管理」の意味で使います。また、メンテナンスのことを「メンテ」と略していうことも多くあります。

 

メンテナンスでは、

  • 汚れレベル1 : 水滴をふき取る = 雑巾などで水滴をふき取
  • 汚れレベル2 : 汚れをふき取る = 雑巾などで汚れをふき取る
  • 汚れレベル3 : 汚れを削り落とす = 磨き研磨の作業

などの作業を行っていきます。

 

汚れは時間が経つとこびりつき、それが錆びの原因になります。そのため、汚れは小さいときから除去することが必要になります。メンテナンスは日々のこころがけが大切で、汚れが落としやすい早いタイミングでの清掃をこころがけます。

 

ステンレスのシンクなどを研磨するときの注意点は、はじめに仕上げで磨いた番手と同じ番手を選び磨くことです。目の粗いものを使用して、ステンレスを磨くと傷ついたように見えてしまいます。

 

ステンレスを磨く際のやすりの番手の調べ方はとても簡単です。それは、目の細い方から磨くことです。理由は、仕上げの番手よりもの小さい番手(小さい番手の方が目が粗い)のやすりで磨いてしまうと、仕上がりが傷ついてしまい元に戻すことはできなるからです。仕上げの番手よりも大きい番手で磨いていれば、傷が元に戻せなくなるということはありません。

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